メンテが明けたのでログインしたら初っ端ブルーとルージュが出たきたので
喫茶店でカフェオレ吹き出さなかった私をどうか褒めてほしい
#リユニ
インサガ無印、3周目の第1章終わってエッグルートに行く条件を…
インサガ無印、3周目の第1章終わってエッグルートに行く条件を整えました。
第2章に入ったところで、いつもと演出が異なるところがちょっと細かくて良い。
インサガ(無印)のクリアするシナリオによって派生するシナリオも異なってくるシステムが
何かに似てるなと思ったら聖剣Lomだったわ。
第1章でフラグ建てした話が第2章にいくつも繋がってますが、
エッグルートの話とキューブルートの同時進行なので今回の周ではどれか諦めなくちゃ。
エッグルートを終えても光闇ルートの皇帝を集める旅に出なくてはならないので、そのときにでも。
#インサガ
第2章に入ったところで、いつもと演出が異なるところがちょっと細かくて良い。
インサガ(無印)のクリアするシナリオによって派生するシナリオも異なってくるシステムが
何かに似てるなと思ったら聖剣Lomだったわ。
第1章でフラグ建てした話が第2章にいくつも繋がってますが、
エッグルートの話とキューブルートの同時進行なので今回の周ではどれか諦めなくちゃ。
エッグルートを終えても光闇ルートの皇帝を集める旅に出なくてはならないので、そのときにでも。
#インサガ
灯りのひとつもなく、薄い影がいくつも折り重なって出来た真夜中…
灯りのひとつもなく、薄い影がいくつも折り重なって出来た真夜中色の道を、歩いていた。
見上げた空にはあまたの星が、何かしらの合図をしているのか、ちかちかと瞬いている。
彼は星ではなく人間だから、辰星が語らう言葉のことは、何一つ分からない。
だけど、星や太陽が光輝く力の一端を借りて、彼が行く道の先を照らす灯火を作ることはできた。
熱はなく、輪郭もなく、故に曖昧な形の光を先導にして、彼は道なき道を進んでいた。
かつては人が歩き物も運ばれる『道』がここにあったのかもしれない。
そう遠くない昔のこと、彼の記憶にもはっきりと残っているほど近い過去の話、
この地は『街』の形を保っていたが、今となっては何もかも崩れてしまって、
いつ頃から生えてきた草の根の下に埋もれている。
若緑萌ゆる草の根をむしり取って、かつての『国』の姿を取り戻したいのか、
また別の道、異なる何かを目指していくのか、進むべき道はまだ見えない。
天からただ見下ろすだけの星たちは何も言わず、ただ指先を照らす程度の淡い光しか落とさない。
形も分からない影で象られているからか、道かどうかも分からない道を、ブルーはただ歩いていた。
今、天(そら)を見上げれば、こぼれ落ちそうなほどいっぱいの星が、慰めでもしてくれるかのように煌めいているけれど、
彼は自らの術で作りだした灯火だけを見て、歩き続けた。
仮宿にしている家屋を出て、どれくらい経ったのだろうか。
意味も無く、あてもなく、彷徨うように歩き続けるのは、彼のこれまでの人生ではあまりない経験だった。
片割れにそういう趣味があるのかどうか、今のブルーには知る術はない。
ならば、直接聞いてみるのが早いのだろう。
ブルーの一歩先でふわふわと漂っていた灯火が、動きを止める。
そのまた更に一歩先にある影がもぞりと蠢いたのだ。
いくつも重ねられた薄い影の帳(とばり)の何枚かがはがれて丸まって、
またぐねぐねと生き物のようにうねってから、人の形へと収束していく。
それは、ふわりと漂う灯火の傍らに立つ彼と、およそ同じ背丈、同じ容貌を象り、最後に塗られた色彩だけは全く異なっていた。
陰から姿を顕したルージュは、ブルーとはまるで違う色で微笑み、声を掛けた。
「やあ」
「ああ」
ごく短く言葉を交わし、二人で肩を並べて歩き出す。
相変わらず、術で作られた灯火は頼りなさそうにふらつきながら、二人が行く道を先に行き、
ルージュの形を作った影の一部が、そろりそろりと後をついて行っている。
「ここのところの夜は、いつも星が綺麗だね」
「星は、いつでも変わらない。ただそこにあるだけだ」
「じゃあ、いつでも綺麗なんだね」
噛み合っているのかそうでないのかも分からない話を続けながら、ブルーとルージュは歩き続けていく。
二人が歩いた後に、光と影の二色で縁取られた道ができていた。
#掌編
―――――――――――――――――――――――
もう過ぎてしまいましたが、
#いい双子の日
ということで。
(ふんわりした話のつもりで書いたけど、ちょっとホラーっぽい仕上がりだろうか)
見上げた空にはあまたの星が、何かしらの合図をしているのか、ちかちかと瞬いている。
彼は星ではなく人間だから、辰星が語らう言葉のことは、何一つ分からない。
だけど、星や太陽が光輝く力の一端を借りて、彼が行く道の先を照らす灯火を作ることはできた。
熱はなく、輪郭もなく、故に曖昧な形の光を先導にして、彼は道なき道を進んでいた。
かつては人が歩き物も運ばれる『道』がここにあったのかもしれない。
そう遠くない昔のこと、彼の記憶にもはっきりと残っているほど近い過去の話、
この地は『街』の形を保っていたが、今となっては何もかも崩れてしまって、
いつ頃から生えてきた草の根の下に埋もれている。
若緑萌ゆる草の根をむしり取って、かつての『国』の姿を取り戻したいのか、
また別の道、異なる何かを目指していくのか、進むべき道はまだ見えない。
天からただ見下ろすだけの星たちは何も言わず、ただ指先を照らす程度の淡い光しか落とさない。
形も分からない影で象られているからか、道かどうかも分からない道を、ブルーはただ歩いていた。
今、天(そら)を見上げれば、こぼれ落ちそうなほどいっぱいの星が、慰めでもしてくれるかのように煌めいているけれど、
彼は自らの術で作りだした灯火だけを見て、歩き続けた。
仮宿にしている家屋を出て、どれくらい経ったのだろうか。
意味も無く、あてもなく、彷徨うように歩き続けるのは、彼のこれまでの人生ではあまりない経験だった。
片割れにそういう趣味があるのかどうか、今のブルーには知る術はない。
ならば、直接聞いてみるのが早いのだろう。
ブルーの一歩先でふわふわと漂っていた灯火が、動きを止める。
そのまた更に一歩先にある影がもぞりと蠢いたのだ。
いくつも重ねられた薄い影の帳(とばり)の何枚かがはがれて丸まって、
またぐねぐねと生き物のようにうねってから、人の形へと収束していく。
それは、ふわりと漂う灯火の傍らに立つ彼と、およそ同じ背丈、同じ容貌を象り、最後に塗られた色彩だけは全く異なっていた。
陰から姿を顕したルージュは、ブルーとはまるで違う色で微笑み、声を掛けた。
「やあ」
「ああ」
ごく短く言葉を交わし、二人で肩を並べて歩き出す。
相変わらず、術で作られた灯火は頼りなさそうにふらつきながら、二人が行く道を先に行き、
ルージュの形を作った影の一部が、そろりそろりと後をついて行っている。
「ここのところの夜は、いつも星が綺麗だね」
「星は、いつでも変わらない。ただそこにあるだけだ」
「じゃあ、いつでも綺麗なんだね」
噛み合っているのかそうでないのかも分からない話を続けながら、ブルーとルージュは歩き続けていく。
二人が歩いた後に、光と影の二色で縁取られた道ができていた。
#掌編
―――――――――――――――――――――――
もう過ぎてしまいましたが、
#いい双子の日
ということで。
(ふんわりした話のつもりで書いたけど、ちょっとホラーっぽい仕上がりだろうか)
色んな進捗。
色んな進捗。
●リユニ:今日がんばればレオン様のピース600枚が集められそう。
そしてまだSSゆきだるまをお迎えしてないです。ただピースが220枚まで集まってるので、こちらは本当にもうすぐ。
●インサガEC:こちらはゆるーくやってます、
ゆるーくなんですが、ウィークリーミッション全部こなすのが地味にしんどい。
その分、無償クラウンはリユニよりも多くもらえてる気がする。
ストーリーもクロニクルもまだ全部読み切ってなくて、
クロニクルの続きを読むかなーと思って進めたらエッグルートの話だったので、
ちょっと待って、そこはちゃんとインサガ無印で読みたい、となって止めてます。
●インサガ無印:ということでエッグルートに進む予定の3周目ですが、まだ1章の3年目。
1章は比較的自由に進めていいようなので、これまで回収してなかったお話中心に進めてます。
無印の方の終了まであと1ヶ月ですが、キューブルートの話を読めるだけ読みたいし、
最後の最後に☆13の総まとめシナリオにも挑戦できれば。そして叶うならば帝ブルーを拝みたいです。
今の戦力でまあまあそこそこ回れるところは回れるので、
1800ジュエル貯まるたびにガチャ回してる。
あと、今日余力があったらまた掌編書きたいです。今日のは本当に短いお話。
#雑記
●リユニ:今日がんばればレオン様のピース600枚が集められそう。
そしてまだSSゆきだるまをお迎えしてないです。ただピースが220枚まで集まってるので、こちらは本当にもうすぐ。
●インサガEC:こちらはゆるーくやってます、
ゆるーくなんですが、ウィークリーミッション全部こなすのが地味にしんどい。
その分、無償クラウンはリユニよりも多くもらえてる気がする。
ストーリーもクロニクルもまだ全部読み切ってなくて、
クロニクルの続きを読むかなーと思って進めたらエッグルートの話だったので、
ちょっと待って、そこはちゃんとインサガ無印で読みたい、となって止めてます。
●インサガ無印:ということでエッグルートに進む予定の3周目ですが、まだ1章の3年目。
1章は比較的自由に進めていいようなので、これまで回収してなかったお話中心に進めてます。
無印の方の終了まであと1ヶ月ですが、キューブルートの話を読めるだけ読みたいし、
最後の最後に☆13の総まとめシナリオにも挑戦できれば。そして叶うならば帝ブルーを拝みたいです。
今の戦力でまあまあそこそこ回れるところは回れるので、
1800ジュエル貯まるたびにガチャ回してる。
あと、今日余力があったらまた掌編書きたいです。今日のは本当に短いお話。
#雑記
蘇芳、臙脂、それから茜。
蘇芳、臙脂、それから茜。
深い赤色をした五指の葉がはらはらと舞いながら落ちていく様を、
ルージュは、そして向かいの席に座るレッドも、ただ何も言わないで眺めている。
――口の中にモノを入れて、もぐもぐと味わっている最中なので、当然といえば当然であった。
手に持つ白い包子(パオズ)はしっとりと蒸し上げられいて、まだ湯気を立てている。
そのまま持っていても火傷をするほどではないが、かと言って冷めたものを食べてもおいしくはない。
ルージュは肉まんにかじり付いた。
「お前はいいところの育ちだろうから、そんなの食べないと思っていたけど、案外気に入っているんだな」
「箸の扱い方にはまだ慣れていないんだ」
マジックキングダムはフォークやスプーンといったカトラリーを使用する食文化が根付いている。
そのためか、シュライクや京などで使われている箸にはまだ慣れていない。
京は観光産業で経済が成り立っているリージョンである。
京ならでは、ということで、伝統的な京料理を振る舞う店は多いが、意外に人を選ぶものだ。
ルージュのように箸の使い方に不慣れな者は多いし、あっさりとした味わいの京料理では物足りないという味覚の持ち主もいる。
そのような観光客のニーズにも合わせて、イタメシや中華といった他リージョン由来の料理を出す食堂もまた多い。
ルージュとレッドが今いるのは、そういった類の軽食を出す店である。
向かいのレッドが器用に箸を遣い、ラーメンを啜って食べている様子を何となく微妙な気持ちで一瞥してから、
ルージュはまた一口、肉まんをかじる。
ふんわりとしていて、ある程度の弾力があり、噛みしめればほんのりとした甘さも感じられる白い皮、
それを更に食べ進めて行くと、また別の味と食感が飛び出してくる。
醤油で味付けされた挽肉に、細かく刻まれたネギにタケノコが混ぜられた肉餡だ。
肉汁と旨味をたっぷりと含んでいて、なおかつ肉だけでは出せない歯応えもあり、それが柔らかく仕上げられた皮と絶妙に合っていた。
「そういえばさ、ルージュ」
一頻りで麺を食べ終えて、どんぶりを持ってスープを味わっていたレッドが、声を掛ける。
「俺、次はIRPOに行こうと思ってるんだ」
「ああ、いつだかに話してくれた、『敏腕刑事』に会いに行くんだね」
ルミナスで妙に意気投合してからというものの、一行の中では年が近いということもあり、ルージュはレッドとそれなりによく話をしている。
元々快活な性格らしいレッドは、ルージュが何も言わなくても、よく喋った。
喜怒哀楽がはっきりとしていて、己の感情をそのまま口にするレッドのことを、ルージュは少しだけうらやましいと思っている。
「それもあるけど、俺、秘術の資質を取ろうと思う」
ルージュは目をぱちくりと瞬かせて、向かいのレッドの、名前とは裏腹に青い瞳を見つめた。
そこにはいつになく真剣な光が宿っている。
「身体を鍛えて、技をつけてりゃ、ブラッククロスの奴らをぶちのめせると思ってたけど、
この前、奴らと戦った時に、それだけじゃ勝てないと思った」
ルージュはゆるく頷く。ブラッククロスという組織はこのリージョン界にて暗躍する巨大犯罪組織だ。
ルージュ自身の事情には全く関係ない輩だが、レッドにとっては家族の仇であるらしい。
実際、レッドと行動を共にしているからか、ブラッククロスの構成員と戦闘になったことは幾度かある。
相対した面々の中には、明らかに幹部と思われる異形の者もいたが、そういう時に限ってレッドはどこかで伸びていたのか、姿を現さず、
その代わりなのか何なのか、近頃話題となっているらしいアルカイザーというヒーローが加勢してくれていた。
アルカイザーの技の冴えとレッドのそれとは、明らかな差がある。それは武門には疎いルージュでもよく分かる。
レッドがアルカイザーと同等の実力を付けるならば、武道だけではなく、他の力を求めることも必要だろう。
「君と行ったバカラで金のカードはもう持っているし、
ワカツはワカツ出身の人がいなければそもそもシップが飛ばない。
ヨークランドのことは、僕もまだ調べが足りないんだ。ここのところ、荒事が多かったから。
君の知り合いがいるIRPOに行くのは、悪くないね」
「そうだろ? そうとなったら、善は急げだ。食べ終わったら出発な」
「分かったよ」
ルージュはまた一口と肉まんを齧り、レッドも最後の一滴までスープを飲み干そうとどんぶりを傾ける。
ああ、これでやっと事が進みそうだ。
肉まんを食べ終え、ルージュは胸に手を当てる。
そこには、金貨の描かれたカードと、まだ何の絵柄も浮かび上がっていない白い3枚のカードを忍ばせていた。
(了)
#掌編
――――――――――――――――――――
リージョン界に中華料理があるのかというツッコミが入りそうですが、
イタリアという国がないのにイタメシ屋があるし、なんならキドニーパイだって食べられているので、
現実世界にある料理は大概あるものという前提で書いています。
深い赤色をした五指の葉がはらはらと舞いながら落ちていく様を、
ルージュは、そして向かいの席に座るレッドも、ただ何も言わないで眺めている。
――口の中にモノを入れて、もぐもぐと味わっている最中なので、当然といえば当然であった。
手に持つ白い包子(パオズ)はしっとりと蒸し上げられいて、まだ湯気を立てている。
そのまま持っていても火傷をするほどではないが、かと言って冷めたものを食べてもおいしくはない。
ルージュは肉まんにかじり付いた。
「お前はいいところの育ちだろうから、そんなの食べないと思っていたけど、案外気に入っているんだな」
「箸の扱い方にはまだ慣れていないんだ」
マジックキングダムはフォークやスプーンといったカトラリーを使用する食文化が根付いている。
そのためか、シュライクや京などで使われている箸にはまだ慣れていない。
京は観光産業で経済が成り立っているリージョンである。
京ならでは、ということで、伝統的な京料理を振る舞う店は多いが、意外に人を選ぶものだ。
ルージュのように箸の使い方に不慣れな者は多いし、あっさりとした味わいの京料理では物足りないという味覚の持ち主もいる。
そのような観光客のニーズにも合わせて、イタメシや中華といった他リージョン由来の料理を出す食堂もまた多い。
ルージュとレッドが今いるのは、そういった類の軽食を出す店である。
向かいのレッドが器用に箸を遣い、ラーメンを啜って食べている様子を何となく微妙な気持ちで一瞥してから、
ルージュはまた一口、肉まんをかじる。
ふんわりとしていて、ある程度の弾力があり、噛みしめればほんのりとした甘さも感じられる白い皮、
それを更に食べ進めて行くと、また別の味と食感が飛び出してくる。
醤油で味付けされた挽肉に、細かく刻まれたネギにタケノコが混ぜられた肉餡だ。
肉汁と旨味をたっぷりと含んでいて、なおかつ肉だけでは出せない歯応えもあり、それが柔らかく仕上げられた皮と絶妙に合っていた。
「そういえばさ、ルージュ」
一頻りで麺を食べ終えて、どんぶりを持ってスープを味わっていたレッドが、声を掛ける。
「俺、次はIRPOに行こうと思ってるんだ」
「ああ、いつだかに話してくれた、『敏腕刑事』に会いに行くんだね」
ルミナスで妙に意気投合してからというものの、一行の中では年が近いということもあり、ルージュはレッドとそれなりによく話をしている。
元々快活な性格らしいレッドは、ルージュが何も言わなくても、よく喋った。
喜怒哀楽がはっきりとしていて、己の感情をそのまま口にするレッドのことを、ルージュは少しだけうらやましいと思っている。
「それもあるけど、俺、秘術の資質を取ろうと思う」
ルージュは目をぱちくりと瞬かせて、向かいのレッドの、名前とは裏腹に青い瞳を見つめた。
そこにはいつになく真剣な光が宿っている。
「身体を鍛えて、技をつけてりゃ、ブラッククロスの奴らをぶちのめせると思ってたけど、
この前、奴らと戦った時に、それだけじゃ勝てないと思った」
ルージュはゆるく頷く。ブラッククロスという組織はこのリージョン界にて暗躍する巨大犯罪組織だ。
ルージュ自身の事情には全く関係ない輩だが、レッドにとっては家族の仇であるらしい。
実際、レッドと行動を共にしているからか、ブラッククロスの構成員と戦闘になったことは幾度かある。
相対した面々の中には、明らかに幹部と思われる異形の者もいたが、そういう時に限ってレッドはどこかで伸びていたのか、姿を現さず、
その代わりなのか何なのか、近頃話題となっているらしいアルカイザーというヒーローが加勢してくれていた。
アルカイザーの技の冴えとレッドのそれとは、明らかな差がある。それは武門には疎いルージュでもよく分かる。
レッドがアルカイザーと同等の実力を付けるならば、武道だけではなく、他の力を求めることも必要だろう。
「君と行ったバカラで金のカードはもう持っているし、
ワカツはワカツ出身の人がいなければそもそもシップが飛ばない。
ヨークランドのことは、僕もまだ調べが足りないんだ。ここのところ、荒事が多かったから。
君の知り合いがいるIRPOに行くのは、悪くないね」
「そうだろ? そうとなったら、善は急げだ。食べ終わったら出発な」
「分かったよ」
ルージュはまた一口と肉まんを齧り、レッドも最後の一滴までスープを飲み干そうとどんぶりを傾ける。
ああ、これでやっと事が進みそうだ。
肉まんを食べ終え、ルージュは胸に手を当てる。
そこには、金貨の描かれたカードと、まだ何の絵柄も浮かび上がっていない白い3枚のカードを忍ばせていた。
(了)
#掌編
――――――――――――――――――――
リージョン界に中華料理があるのかというツッコミが入りそうですが、
イタリアという国がないのにイタメシ屋があるし、なんならキドニーパイだって食べられているので、
現実世界にある料理は大概あるものという前提で書いています。
